本当はちがうんだ日記

本当はちがうんだ日記 本当はちがうんだ日記 / 穂村弘著. -- 初版
東京 : 集英社, 2005
205p ; 20cm
ISBN4-08-774766-2 ; 本体\1400
今日本屋で目にとまって買いました。サラリーマン歌人として有名な著者の短編エッセイ集です。何がすばらしいかといって、自意識過剰ぶりが半端ではありません。たとえば10年間通ったスポーツジムで、誰とも口をきけなかったとかいう話。人嫌いというわけではなく、話しかけたいんだけども果たせずにいて、まわりが和気藹々とやっていることに焦りを感じたり、影で「修行僧」と呼ばれていることを知ってショックを受けたりしてます。その手の話はひとごとではなく、私も常に感じながら生活をしてます。なので、これを読んで感じたのは、こんなことを考えているひとが他にいたのか、という驚きと、それをこうしてエッセイという作品に昇華できる能力への感嘆。歌については私は分かりませんが、ちょっと読んでみようかなという気になりました。