英語塾

私が小学生の時分に教わっていた英語塾の先生が亡くなったと、実家から知らせがありました。93歳という大往生だったそうです。私はこの塾で中学英語を教わりました。昨年は、中学生の時分に高校英語を教わっていた先生が亡くなっています。
どちらもかつて学校で教師をされていて、退職されてから、個人で塾を開かれたという方でした。昔はそこそこ生徒が来ていたらしいですが、私のころは、もうかなり少なくなってしまっていて、まともに来ていたのは私くらいだったのではないでしょうか。
ですから授業もマンツーマンということがしばしばで、授業が終わった後などに、果物かなにかをつまみながら雑談をしていたことが思い出されます。雑談といっても、先生が一方的に話されて、私は相づちを打ちながら(やな子供!)聞いているだけのことがほとんどでしたが。教師時代のお話や、お子さん方のお話など。前者の先生のお子さんというのは、後に知ったのですが、さる国立大学で学長までつとめられた方で、後者の先生のお子さんは、中米のとある国でホテルを経営なさっているという方で、それらがすごいことなんだということに、通っていた当時はぜんぜん気づいていませんでした。
ですが、英語に関しては、あの2つの塾がよかったのだということは、ずっと実感はしています。塾を卒業してからというもの、英語の勉強などろくにしてなくて、学校の授業もまともに聞いていないのに、大学までほとんど不自由することなくやってこられましたので。
どちらの先生にも、大学に合格したときにごあいさつに行ったのが最後になってしまったのが、今になって悔やまれます。