Catwings

Catwings Collection

Catwings Collection

目録をどうとればよいか分からないので、はてなのISBN記法でごまかす。洋書については、まだまだ勉強不足。
最近、思うところあって英語の多読に取り組んでおりまして、その一環として読みました。いつもは Penguin や Oxford のリーダーを読んでいるのですが (現在はおもにレベル3)、それに比べると単語はやはり少し難しい。ひととおり読みましたが、個々の単語の意味が分かってないところはあります。でもそういうのは気にせず読めます。
羽の生えた猫たちの冒険。"Catwings" は、4きょうだいが街を出て、新しいすみかを見つけるまで。"Catwings Return" は、James と Harriet が母親に会いに街へ行き、途中で Jane に出会う。"Wonderful Alexander and the Catwings" は、坊ちゃん育ちの Alexander (これはふつうの猫) が、森で木から下りられなくなったところを Jane に助けられ、Catwings といっしょに暮らすようになる。"Jane on Her Own" は Jane がひとりで街へ冒険に行き、人間と暮らす話。
前半の主人公の4きょうだいは、それぞれの個性がやや弱いですが*1、後半で登場する Jane や Alexander は魅力たっぷりです。最初はみんな子供ですが、それぞれが主役を張る作品を通して、学び成長していきます。"Alexander" のクライマックスなんか、すごくいい。
それから、全巻を通して挿絵がきれいです。猫萌えのひとは絵だけでも。でも、羽とか生えてるとイヤだってひともいるかな。
あと、本筋とは関係ないけど目にとまった部分。"Return"で、James と Harriet が家の中にいる Jane が出てくるのを待ちかまえる場面で、窓の左右でじっと座って待っている様子の表現に "... like library lions, they lay down on their stomachs ..." というのがありました。単に韻を踏んでいるだけなのか、それとも "library lion" っていうのがそんなに一般的なのか。検索してみたら、NYPL(ニューヨーク公共図書館)やBPL(ボストン公共図書館)のが有名ということですが、どこの図書館にでもあるというものかどうかまでは、分かりませんでした。日本だと図書館じゃなく三越の前にいますけどね。

*1:Thelma が思慮深いお姉さん役というぐらいか。"Jane" で、安全な納屋暮らしに退屈して街へ行きたがる Jane に対して、人間は怖いということを諭すのに、"Being different is difficult" なんて台詞を吐いたりしてます。