読み切れなかった本1

伝奇集 / ボルヘス [著] ; 篠田一士
東京 : 集英社, 1984.9
333p ; 20cm. -- (ラテンアメリカの文学 / 綜合社編 ; 1)
ISBN:408126001X : 本体\1800
内容: 伝奇集 ; エル・アレフ ; 汚辱の世界史
(2004/9/9追記:責任表示の「著」が角がっこで包んであるのは、情報源上に著とか著者とかいう語句が表示されていないため。NCR 2.1.5.2D)
「バベルの図書館」は面白いと思ったけど、やはり私には全般的に難解で、「エル・アレフ」の「不死の人」まで読んだところで力尽きました(=返却期限)。泉鏡花もきちんと読み切れてないし、どうも私は幻想文学と相性が悪いのでしょうか。自分では嫌いじゃないと思っている、というか思いたい、のですが*1セルバンテスの『ドン・キホーテ』はひととおり読んだはずなのに、「ドン・キホーテの著者ピエール・メナール」が、それほどピンと来なかったりとか。ただ、架空の本についての評論、という形式には面白さを感じます。スタニスワフ=レムも『完全な真空』(ISBN:4336024707)や『虚数』(ISBN:4336035938)で同じ試みをしてますね*2

*1:でも、聊斎志異岩波文庫版、上 ISBN:4003204018、下 ISBN:4003204026)は読みました。

*2:調べてみますと、この元祖は、ガルガンチュアとパンタグリュエルでおなじみのラブレーだそうです。