東京私生活の後日譚

先週東京に行って来たときに見てきたことを、忘れないうちにメモしときます。
(「私」は冨田均『東京私生活』(作品社, 2000)の、「徘」は冨田均『東京徘徊 永井荷風『日和下駄』の後日譚』(少年社, 1979)のページ番号を示す)

  • 私p.51 みかどパン店は健在。玉林寺から三浦坂へ出る崖際の道も相変わらず。
  • 私p.52 根津神社前S字坂上の「内田百輭が住んだことがある」木造二階屋は消失。今年の3月まではこの目で見ていたので、最近のことと思われる。
  • 私p.234 健在と書かれている赤字坂下の「貸本なかよし文庫」は、2年ぐらい前から、いったん店を閉めて古書店として再出発します、という旨の張り紙を出したきり、今現在もそのままである。
  • 徘p.149 「無惨にもこの散人*1の描く風景を木端微塵に破壊しつくした」と書かれた藪下通り。通りの真ん中ほどにある森に覆われた大邸宅が、かつての昼なお暗い雰囲気をわずかにしのばせていたが、敷地の半分が更地になって新しい家が建っていた。
  • 私p.48 富士見坂上の二軒長屋は健在。

*1:永井荷風のこと