Impact Factor

夕方から、トムソンの方を講師にお招きして、先生や院生さんたちを対象とした、Impact FactorとJournal Citation Reportsに関するレクチャーが開かれました。私ももぐりこませていただき拝聴しました。プロフェッショナルの方のプレゼンは聞いていて気持ちがいいですね。
IFは雑誌を評価するための指標であって、そこに載った論文や研究者の評価を表すものではないということを、講師のおねえさんは何度も強調しておられました。まぁね、「インパクトファクター」をぐぐって一番上に出てくるサイトからしてそういう誤解をにおわせる感じの解説が書いてあったりするし、現実に研究者の採否を決める際に、投稿誌のIFを見られたりするという話もしばしば聞きますし。いっぽうで、製品を買って使ってもらってる以上、正面きって文句も言いにくいでしょうし、痛しかゆしなんでしょうかね。あといくつかメモ。

  • 所属機関の英語表記に揺れがあって、名寄せがたいへん。それは私も去年バイトで経験したのでわかる(規模はぜんぜん違いますが)。
  • Web of Scienceに入っている論文の半分は被引用回数ゼロ。論文は引用されることがすべてではないでしょうが、それでも考えちゃいますね。
  • おまけ的にWeb of Scienceから分析した本学の研究成果というのを見せていただきました。そんなに悪くはないらしい、ですが、Web of Scienceを買うお金はない。なーんか情けない気分。
  • 計量書誌学ってのも面白そうな分野だなぁと思ったけど、あんまり軽々しく面白そうとか言っちゃいけないですね(笑)