最近読んだ本

あいかわらず大航海関係。そろそろかなぁ。

  • ポルトガル史 / 金七紀男著. ― 増補版. ― 彩流社, 2003.
    • こういう一国の通史って、考えてみたらあんまり読まない気がします。だからとても新鮮でした。そして面白かった。
    • だいたいポルトガルって、歴史の授業だと鉄砲とキリスト教を持ってきたりとか、レコンキスタ大航海時代くらいで出番が終わりですが、他の時代は何をやっていたのか? ほかにも見所が満載です。
    • アヴィス朝のジョアン1世即位のくだり(1383-1385革命)なんか、ひとつの物語です。ていうか、この時代に民衆があるていど主導権を持って王を迎えたりしたのって、けっこうすごくないか。ジャックリーの乱やワット・タイラーの乱とかと時期的には同じか。
    • 大航海時代の香料貿易で得た富を、国内産業の育成とか投資に回さず、右から左へ輸入や浪費に使っていたのが、他のヨーロッパ諸国におくれをとった原因とか。
    • ほんの30年ばかり前に軍事革命やってたり。ぎりぎり生まれてないとはいえ、ぜんぜん実感なかったです。
    • このへん http://webcat.nii.ac.jp/cgi-bin/shsproc?id=BN00935453 とかも読んでみると面白そうです。ちょうどその革命政権が左へ右へふらふらしている時期です。
  • 海と船のいろいろ / 大阪商船三井船舶(株)広報室・営業調査室共編. ― 三訂版. ― 成山堂書店, 1999.
    • 現代の船の話です。執筆しているのは航海の現場の方々ですので、内容が具体的でリアルです。
      • 主な項目:トン数・船首・マスト・舵輪・旗・喫水・海図・航海日誌・潮汐パイロット・岸壁
      • パイロットというのは水先案内人のことです。これが免許のいるれっきとした職業だということを初めて知りました。