ブーム

ブームかどうかはともかく、「空前の」は言い過ぎと思います。本で読んだりした限りですが、文楽(先代)・志ん生圓生といった「昭和の名人」のころ、あるいは談志・志ん朝圓楽・柳朝の「四天王」のころの方が、落語そのもののレベルが高かったことはもちろん、ふつうのひとにも身近だったように感じます。今は、テレビタレントと思われてた人が大名跡を継いだり、テレビドラマになったりという、落語の周辺での騒ぎが大きいように感じられます。寄席に来る客は増えているそうなので、彼らをなじみにできるか、落語そのもののファンにできるかが勝負でしょう。あー、東京の寄席に久しぶりにいきてえ。