研修会

この2日間、地区の図書館職員研修会に参加してました。3人の講師のお話を聞きましたが、中でN教授(図書館員の経験あり)のお話が耳に残りました。そのメモ。

  • 多くの大学図書館には経営戦略がない。現状やっていることは、施設の管理者にすぎない。
    • 「ビジネスの目的は顧客の創造である。」(ドラッカー) 図書館や大学もまったく同じ。
  • 顧客を創造するには‥‥顧客の期待を創出しなければならない。
    • 電通図書館における柴田亮介の実践例*1
  • 顧客が期待するものは、もはや「施設」や「資料」ではなく「サービス」である。*2
  • 図書館の提供できるサービスで有力なのは、蓄積されたリソースを生かした情報リテラシー教育である。
  • 学内や地域に支援者・共感者・応援団を作れ。*3
  • 専門性を自認するのなら、その専門的知識の成果を発信せよ。発表をせよ。論文を書け。
    • それが上記の期待創出にもつながる。
    • それができないのは、librarian ではなく clerk にすぎない。

*1:あとで読む

*2:もちろんサービスは前二者が整っていて初めて提供できるもの。これの意味は、前二者だけでは不足であると解するべきだろう。

*3:そのためにも、技術的な知識だけじゃなく、理念的なものも磨いておかないといけないのかなと感じた。でないと館外のひとと話ができない。