理科年表シンポ

理科年表 平成18年 http://www.nao.ac.jp/info/20051210/
行ってきました。マイナーなイベントだと思うのですが、意外と入ってました。わりと年配のかたが多かったような。出演者の顔ぶれからすれば、そんなものか。
元村さんの新聞の現場での活用法や、山根さんの理科年表売り上げ増アイディアなどおもしろい講演が多く、私もついつい会場で2006年版を購入してしまいました(1割引でした)。理科年表の販売部数というのが、1980年代には8〜9万部まで行ったのが、近年は3万部ぐらいまで落ち込んでいるそうです。これがゆとり教育だとか理系離れだとかとどれほど関係があるのかは分かりませんが、講演ではそれと絡めた内容が多かったです。どうなんでしょうか。ネットの発達で、調べものはググればいいや、みたいな風潮も影響してるかもしれません。それについては、石田さんがおっしゃるように、ネットは信頼性を判断する目を持っている専門家でないと使うのは難しく、その中にあって、理科年表のように保証付きで裏取りなしに使える情報というのは価値がある、という意見に賛成です。図書館で使うレファレンスツールというのは基本的にそういうものですね。
あと、来春からウェブ版を始めるということですが、そのプランに対して、パネルディスカッションで「高い」の続出。これは丸善さんには気の毒ですが笑いました。たしかに、冊子版がこれだけ売れてない中で、年間3千円や6千円も払うひとがどれほどいるか、と考えるとね。