補足 -- folksonomy

昨日の http://d.hatena.ne.jp/sinngetu/20051219/1134998591 について補足です。
はてブのコメントでいただいたご意見で、

folksonomyとか考えると、件名標目表ってのはアプローチから間違ってるような。

というのがありました。folksonomy というのをよく分かってなかったので検索すると、

folksonomy】(folks(民衆)とtaxonomy(分類学)の合成語) 多数の人々が思い思いに入力した情報に基づく、ネットワーク的かつフラットな情報の構造。諸概念を階層的に組織する従来の分類学的発想に対して言う言葉。 del.icio.usflickrが実現しているとされる。 *従来の「folk taxonomy」(民族分類)とは概念が違う。

というのを見つけました。なるほど、各人が思い思いに、自由な言葉でつけられるというのが核心だとすれば、タグと件名は似て非なるものかもしれませんね。
統制を行わないということになると、タグ間の参照リンクというのが重要になってくると思われます。たとえば、http://d.hatena.ne.jp/keyword/folksonomy にあるようなのは、まさしく「を見よ参照」というやつで、キーワードを統制・標準化する役割を果たしています。多数のひとがタグを共有するとなると、同じようなタグ・関連するタグの間にリンクが張られて、ワンクリックで参照できる構造が求められると思われます。
これは、気づいた人がおのおの手動でやるという方法がひとつ。誰でも追加・修正・リンク付けができる、Wiki的な件名標目表があるといいのかもしれません。あらかじめ決められた件名標目表とは別に、そういうものがあってもいい気もします。
もうひとつは、類似度・親和度を機械的に判断することで自動的にリンクを生成する方法も考えられます。たとえば、多くのエントリについてのタグで[これはひどい]と[orz]が同時に出現しているという事実があれば、両者の間に高い親和性があると認めて、相互リンクが張られるといった具合に。Webcat Plus新書マップで使われているGETAの連想検索の考え方も、方向性としてはそれと同じじゃないでしょうか。