CSIワークショップ

http://www.nii.ac.jp/openhouse/h19/Program/index.shtml#Work
NIIオープンハウスのCSIワークショップ。午前は「図書館目録の将来」、午後は「はじめての学術機関リポジトリ」。
会としては、午前中の方が盛り上がった感じ。講演はさすがみなさん慣れてらっしゃるし、ディスカッションも良かった。一番面白かったのは、やっぱり岡本さん(id:arg)のお話。特に印象に残った部分を以下抜粋。

  • 目録体制の転換(データ開放モデル)の提言
    • 今の時代に、個々の大学図書館で書誌を作る必要があるのか。無駄が多いのではないのか。
      • 共同分担の考え方は、登場したときは画期的だった。今の蓄積もその成果。ただ、見直す時期に来ているのは確かだ。(NII)
    • 書誌作成機能はNIIに集中(NDLとかから調達してもいい)、各館は所蔵情報に専念。
    • 書誌情報・所蔵情報を誰でも利用できるようにAPIを公開する。
  • フロアのid:min2-fly氏からの質問(所蔵図書館マップみたいなのが個人レベルにとどまっていて、公的なサービスに展開しない状況はどうなのか)に答えて
    • それについては本当に言いたい。
    • そういう能力のある方が、公的な形で表にあらわれてこないのは、大学図書館界の損失。他にもたくさん埋没している人材が全国にいるはず。
    • 上層部はそういう人たちにどんどん機会と権限を与えるべき。
    • また、そういう若手の方も、できれば名前・所属を出して発言する勇気を持ってほしい。かならず私たちが応援する。
    • フロアの林氏@affrcから、それが難しい状況(職場のコンセンサスなど)について、実体験に基づくコメントあり。

若手図書館員の端くれとして、勇気づけられる内容。これといった能力はないですが、気概くらいは持っていたいところです。

実は午後の部は、私もお話ししました。緊張した。いろんな方とお会いできて、コメントもいただけたりしたのが、何よりうれしかったです。