HUSCAP

いま、日本でもっとも活気のある機関リポジトリ、北大のHUSCAPについての論文が、Ariadne*1に載っています。表紙にでかでかとロゴマークが出てます。英国でも注目度が上がっているようです。著者のお二人はここ最近、メーリングリストにも読みごたえのある英国レポートを送ってくださってました。今回の論文も読みごたえ十分(英語だし…)。

結論部の要点だけ抜き出すと、

  • 日々生み出される新しい論文を散逸する前に確保することが、昔の論文を集めるよりも重要だし効率的である。
    • 研究者に昔の論文を提供するよう依頼しても、回収率は著しく低いという結果が出ている。
  • 研究者に機関リポジトリの目的を理解してもらいリピータとなってもらうためには、機関リポジトリに載せた論文がいかに読まれているかを知らせることが効果的である。

私のところを含めて、これから機関リポジトリを作ろうという大学には、とても役に立ちそうな記事です。日本語ではこのくらいまとめた論文って出てましたっけ? いろんなところで口頭発表はされてますので、どこかにあるだろうとは思いますが。
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*1:英国で発行されている図書館や図書館情報学分野のオンライン情報誌。日本で近い性格のものは『カレントアウェアネス』(無印)や『情報管理』あたり?あと有料ですが『情報の科学と技術』とか